この記事を書いた人
- 眼科8年目
- 地方大学病院勤務、フルタイムワーカー
- 長女出産後に眼科専門医取得
- 趣味は子連れ旅行
- 女医×子育てをテーマにブログ執筆中
この記事でわかること
- 女医ママが眼科専門医試験対策を始める時期
- 眼科専門医試験対策前に準備するもの
- 眼科専門医試験対策の方法
目次
眼科専門医試験対策を始める時期
通常であれば、試験対策開始は試験6ヶ月前くらいからが平均的な開始時期のようです。
仕事と育児の合間で勉強時間を確保しなければなりませんので
試験対策は試験1年前より開始しました。
受験する前年の専門医試験が終了する6月2週目から試験対策開始です。
結果的にはこの開始時期で十分間に合うかと思います。
眼科専門医試験対策前に準備するもの 3選
試験対策前に準備するもの
- 眼科専門医セルフアセスメント
- 眼科専門医への最短コース
- 眼科学
試験勉強の方法は様々で、セルフアセスメントは行わず青本のみで試験対策された先生もいらっしゃるようです。
セルフアセスメントは収録されている過去問の年代が古く治療や疾患名等現在変わっているものなど問題傾向も異なるためです。
しかし個人的にはセルフアセスメント+青本で試験対策をすることをお勧めします。
青本は過去問の年代別に問題が収録されていますが、セルフアセスメントは問題が分野ごとに収録されており1番最初に各分野の基礎を勉強するのに非常に役立ちます。
眼科学は辞書として利用しました。
勉強時間の確保
- 平日は子ども寝かしつけ後 1時間
- 休日は子どものお昼寝中1時間、夜寝かしつけ後 1時間 合計2時間
勉強時間は基本こどもが寝ている時間+スキマ時間のみです。
- 平日 子供の就寝後 約1時間
- 休日 子供のお昼寝 約1時間 + 子供の就寝後約1時間
眼科専門医に合格された女医ママの中には、朝早起きして勉強時間を確保したという方もいましたが目覚ましの音で必ずこどもが起きてしまうので夜時間を確保していました。
女医ママの平日1日のタイムスケジュール
- 試験対策1日30分は最低確保
- スキマ時間の活用が重要
6:00 | 起床 |
6:30 | こども朝食準備 |
7:00 | こども起床、朝食 |
8:00 | 出発&保育園送り |
9:00 | 出勤 |
17:00 | 退勤 |
18:00 | 保育園お迎え |
18:30 | 夕食&お風呂準備 |
19:00 | 夕食 |
19:00 | こども入浴 |
20:30 | 寝かしつけ、家事等 |
10:00 | 試験対策開始 |
0:00 | 就寝 |
参考までに1日の平日のタイムスケジュールを載せておきます。
寝かしつけ完了時間によって試験対策に充てられる時間が変わりますので、1日30分の日もあれば、1時間30分確保できた日もありました。
何れにせよ、毎日最低30分は試験対策の時間を取りました。
なかなか時間が確保できない中で重要なのは、スキマ時間の活用が専門医試験合格のキーポイントになります。
女医ママの専門医試験対策
専門医試験1年前から6ヶ月前までの過ごし方
- 眼科学を参考に各分野の解剖生理をノートにまとめる
- セルフアセスメント1周
- 青本2周
解剖生理をノートにまとめる
眼科専門医試験勉強前は解剖生理は全く分からず、眼科学を読みながら簡単にノートにまとめて頭に入れました。
解剖生理については毎年様々な問題が出ており過去問だけの対策では不十分と感じましたし、
解剖生理をある程度把握してから、疾患の問題を解くと病態が理解しやすかったのでお勧めです。
セルフアセスメント1周→青本2周
解剖整理をなんとなく頭に入れた後に、セルフアセスメントを1周しました。
セルフアセスメントを解くと専門医試験の頻出疾患がわかります。
覚えた方が良さそうな事項を解剖生理をまとめたノート・アプリにメモしていきました。
その後は、青本2周に移ります。
セルフアセスメント同様、覚えた方が良い事項はノート・アプリにメモしながら進めました。
専門医試験6ヶ月前から1ヶ月前までの過ごし方
- 青本2周+最新過去問
- 苦手事項をアプリを利用し暗記
青本2周+最新過去問
試験1ヶ月前までに青本を追加で2周行いました。(青本 合計4周)
4周目に入ると明らかに自分が不得意な問題や、覚えにくい事項が浮き彫りになってきます。
間違える問題は大体一緒です。
青本が4周解き終えた後に、青本に収録されていない第30回以降の過去問を解きました。
第31回以降の問題は日本眼科学会のホームページからダウンロードすることができます。
日本眼科学会のホームページには解答は掲載されていませんがネット上に解答が落ちていますので探してみてください。
私は、眼科医ぐちょぽいのオンライン勉強会 というサイトを活用していました。
苦手事項確認
それらの項目最初は携帯のメモに記録して確認していましたが
スマホのメモだと開いた瞬間に暗記事項が全て見えてしまうので、自分が記憶したかどうかが曖昧でした。
そこで、スマホアプリを活用することをオススメします。
私はメンタリストDaigoさんが監修している分散学習帳とゆうアプリを使用していました。
これは、アプリ版の暗記カードのようなもので下記のようなメリットがあります。
- 自分で問題と解答を作成し暗記できる
- 毎日ランダムに問題が出題される
- 4段階で自己評価し、評価に応じて出題頻度が変わる
- 「わからなかった」「難しい」「普通」「余裕」の4段階評価
スキマ時間の学習はこのアプリを活用して、苦手分野の復習をして頭に叩き込みました。
専門医試験1ヶ月前から試験日までの過ごし方
- 第31回以降の最新過去問を3周
- 眼科専門医への最短コース (以下、青本)を間違えた問題のみ 2周
- 最新の眼科ガイドラインを確認
- ノートやアプリで苦手事項を暗記
この時期は最新の過去問を重点的に取り組みました。
問題は日本眼科学会のホームページからダウンロード可能です。
解答は公式回答は発表されておらず、眼科専門医の先生が運用されている「眼科医ぐちょぽいのオンライン勉強会」というサイトの解答を見て勉強しました。
最新の過去問には傾向やトピックが問題に反映されており調べながら進めます。
日本眼科学会のホームページにここ1年で新たに追加されたガイドラインも内容を確認し新しい問題への対策を行いました。
あとは青本を追加で間違えた問題のみ2周 (合計6周)
スキマ時間でノートやアプリに書きためた事項の復習を繰り返し行います。
女医ママの専門医試験対策 マインド編
- 眼科専門医資格が必要な目的をはっきりさせる
- 育児や仕事で試験対策時間がなかなか確保できない時ほどその焦りが活力になる
仕事・家事・育児を終えた後の時間、残された体力を試験対策に充てるということは本当に大変です。
また、周囲より早く試験対策を始めなければなりませんので
なかなかモチベーションが上がらなかったり中だるみを感じる時期があるかと思います。
その時に自分の支えになってくれるのは何故、専門医資格を取得したいか?明確な理由だと思います。
「開業したいから」
「フリーランスになるために必要だから」
「眼科医としてステップアップするため」…etc 理由はなんでも良いと思います。
眼科専門医を取得せずとも眼科医の仕事はすることができます。
その中で試験対策に膨大な時間と体力を割かければなりません。
もちろん大変ではありますが眼科専門医資格取得目的がはっきりしていれば、
日々の1時間がその目標達成への過程だと考えれば両立することは必ずできると思います。
思うように試験対策時間確保ができない状況も数え切れないほど出てきますが、その時の焦りやストレスが短時間で試験対策を充実させる活力になります。
時間のメリハリをつけ、マインドをうまくコントロールしながら長期戦で対策を行えば
仕事やこどもとの時間もしっかり取りながら合格することは可能なのです。
まとめ
今回はワーママ×眼科医の方への眼科専門医試験対策をテーマにしました。
それでは。
コメント