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フリーランス医師、育休どうしてる?制度・収入・悩み・仕事復帰までリアルレポ

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フリーランスだから、自由でいいね~!

……そんなふうに言われることがよくあります。

でも実際は、制度も保障もほぼゼロ、自分で全部決めなきゃいけない世界なんですよね。
収入も働かなければ当然ゼロ。

私は、2人目の出産・育休をフリーランス医師として迎えました。
周りに同じ立場のロールモデルが少なく、育休中も復帰ができるのか不安な時期も。

今回は、そんな**「フリーランス医師×育休」のリアルな体験**を振り返ってみたいと思います。

  • 育休中はどんなスケジュールを過ごした?
  • 契約先や仕事先とのやりとりは?
  • 収入や復帰後の働き方はどうしたの?

そんなリアルな疑問に、私のケースを通じてお答えできたらうれしいです。

目次

1. はじめに:「フリーランス=自由」って本当?

フリーランスの育休って、具体的にどこが大変なの?と思われるかもしれません。

常勤医師であれば当然あるような「育休制度」や「手当・保障」が、フリーランスには基本的にほとんどありません。

たとえば…

  • 出産手当金 → 健康保険に未加入、対象外
  • 育児休業給付金 → 雇用保険に未加入、対象外
  • 社会保険料の免除→ 国保の場合、4ヶ月間の保険料納付が免除されるのみ

「いつから休むか」「どのくらい休むか」「どうやって復帰するか」もすべて自己判断。
さらに、仕事を休んでいる間は完全に無収入になります。

もちろん、これらを理解したうえでフリーランスを選んでいるとはいえ、
初めての出産・育児を前に、この状況に不安を感じない人はいないと思います。


2. フリーランスならではの育休の悩み・準備

実際に悩んだこと

  • 出産前は急な体調変化で、現場に迷惑をかけたくないプレッシャー
  • 「このまま契約切られたらどうしよう」という不安
  • 住民税や社会保険料の支払い
  • 同じ職場への復職が可能か

上記に挙げたことなど悩みは尽きませんでしたが、「不安だからこそ、育休中にできる準備をする」ことが、気持ちを少し落ち着けてくれたように思います。

フリーランスの育休で一番困ったのは、**「正解がないこと」**でした。

常勤の医師であれば、「産休はこの時期から、育休は最長でこのくらい取れる」「手当や職場復帰の流れもある程度は制度で決まっている」など、ある種の“レール”がありますよね。

でもフリーランスは、
「いつまで働く?」「どのくらい休む?」「復帰はどの現場から?」——全部自分で決めなければならない。

出産前は急に休むことでご迷惑をかけるわけにはいかないし、復帰を焦って体調を崩すのも避けたい…
このバランスがとにかく難しく、悩ましいものでした。

私が準備のためにやったこと

📅 1. スケジュールを逆算して調整

「出産予定日→いつまで働くか→誰にいつ伝えるか→復帰の希望時期」までを、ざっくり逆算してカレンダーに落とし込み。
医療機関や業務委託先への連絡は、「急にいなくならない」ように、安定期に入り次第すぐに相談するよう心がけました。

💬 2. 代診の相談

信頼できバイトを探している知人医師やママ医師仲間に声をかけて、自分が休んでしまう間に代診をお願いできる体制をできる限り確保し、職場に迷惑がかからぬよう工夫しました。
また、現場によっては「復帰の目処」を打診しておいたため復職時はスムーズでした。

💰 3. 収入ゼロ期間を想定した生活設計

フリーランスは育休中、完全に無収入になる可能性が高いです。
そのため、「出産・育児中の支出」+「3〜6か月分の生活費」を想定し、余裕を持った貯金・保険の見直しを行いました。

また育休中も産後4ヶ月から週1日半日のみ働き、税金の支払いに充てていました。


3. 実際の育休スケジュールと過ごし方

私が実際にとった育休は、出産前後あわせて約11か月半
しかし、声をかけていただいたクリニックで産後4ヶ月から週1日だけ子連れで勤務をしていました。

🗓 私の育休スケジュール(実例)


👶 育休中の過ごし方と意識していたこと

1.育児を楽しむ

女医さんに多いと思いますが「働いていないと不安になる」クセがついていて…

しかし、育児に自分の時間を100%使うことができるのは人生の中でも貴重な時間です。
育児にどっぷり浸かり、楽しむことを意識して過ごしました。

2. 上の子の心のケア

特に上の子(4歳)のケアは重要で、赤ちゃんがえりしたり、ストレスで頻尿になってしまったり色々ありました笑。
「赤ちゃんばかりかまってる」と思わせないよう、**1日1回は“上の子だけの時間”**を意識しました。

3. 情報をためすぎない

「復帰後どうしよう…」と検索魔になりがちだったのですが、情報が多すぎると逆に不安に。
“自分の状況に近いママの声”を少しだけ拾うように意識しました。

(このブログもその1つになれたらうれしいです…!)


4. 育休中にやってよかったこと

振り返ってみて、**「やっておいて本当に良かった!」**と思うことがいくつかあります。
今回はその中でも特におすすめしたい4つを紹介します。


1. 何よりまず「体を休める」

これが何より大事。
妊娠中ギリギリまで仕事をしていた方ほど、出産後は“本気で休む”時間が必要だと思います。

私自身、出産してみて改めて感じたのは、体力のリセットに時間がかかること
「まだ若いし大丈夫」と思っていた20代と比べて、30代の産後は“思っているよりずっと疲れている”状態でした。

特に上の子がいる場合は、昼間も横になれる時間はわずか。
なので、「夜泣きがなくてラッキーな日」は潔く自分も寝る!
「今日は宅食でOK」と割り切って家事を手放すなど、回復優先のマインドがとても大切でした。


2. e-ラーニングや簿記3級の勉強

意外に良かったのが、育休中のインプット時間の確保です。

自分の体力が回復してきて、赤ちゃんとの生活に慣れてきた頃に始めました。

「勉強」と聞くとハードルが高そうに聞こえるかもしれませんが、好きなものを無理ない範囲で。
私は e-ラーニング(オンライン勉強会・学会含む)をスキマ時間に視聴したり、
もともと気になっていた 簿記3級の勉強をコツコツ進めてみました。

内容はなんでも良かったのですが、「頭のリハビリ」や「息抜き」目的に取り組んでいました。

数分でも「アウトプットを意識して学ぶ時間」があると、
**自分の存在が“育児だけじゃない”と実感できて、メンタル的にも◎**でした。


3. 復帰前に「週1日だけ仕事に行く」

これはとてもおすすめしたい工夫のひとつです。

私は、産後4か月ごろから、週に1回・短時間だけ仕事に復帰してみました。
もちろん、家庭と体調とのバランスを見ながらの調整ですが、これが復帰のリハビリとして本当にちょうどよかった!

  • 家を出る準備(支度・授乳計画・預け先など)の練習になる
  • 子どもと半日でも離れることで、心の余裕が持てる
  • 収入ができ税金や社会保険料の支出への足しになる
  • 職場との関係性をゆるく保ちながら、感覚を取り戻せる

最初はドキドキでしたが、「あ、まだ働けるかも」という小さな自信にもつながりました。


4. 「仕事の仕方」を考える

2人目の育休を通して、自分の働き方への意識が大きく変わったのもポイントでした。

子供を持つまでは、「頼まれた仕事は断らない」「移動時間が長くても何とかする」と、かなり無理めなスケジュールでも受け入れていました。

でも今は、
**「この仕事は“今の自分と家族”にとって無理がないか?」**を軸に判断するようにしています。

たとえば…

  • 半日勤務だけの日を作る
  • 週3、4日など平日休みの日を作る
  • 子連れで出勤可能な職場に勤める
  • 通勤時間が短い職場に勤める
  • 実家への動線が良い職場に勤める など

“持続可能な働き方”を選ぶ視点なんだと思っています。

ゆっくり育児をしながら、「どんな働き方が自分にとってより良いか?考えること」はぜひ育休中におすすめしたいです。

こちらの記事も参考になるかもしれません。



5. まとめ:フリーランスだからこそ、育休も自分軸でOK

常勤のような制度が整っていない分、フリーランスの育休は不安も多いし、答えもないものです。

でもだからこそ、
「自分は何を大切にしたいか」
「どんな働き方なら続けられそうか」
といった自分軸”を見つけていくきっかけにもなったと感じています。

  • 制度はないけど、自分でスケジュールを組める自由がある
  • 給付金はないけど、無理なく“ゆるく働く”という選択ができる
  • 他人と比べず、家族にとってベストな形を模索していける

そんな“自由と不安のあいだ”を、少しずつ自分のペースで進んできた時間でした。



「やっぱり常勤の制度がうらやましいな…」と思う瞬間もありました。

でも、「私はこう働きたい」を育休中に考えられたこと、そしてそれを少しずつ形にできている今、
「フリーランスで良かったな」と思えることも増えています。


このブログが、
これから育休を迎える方、
働き方に迷っている女医ママにとって、
少しでもヒントや安心材料になれば嬉しいです🌱

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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この記事を書いた人

眼科医8年目。地方の大学病院勤務。出産後に眼科専門医取得し2023年4月よりフリーランスに転職。趣味は子連れ旅行。
子育てと仕事を頑張る女医さんに役立つ情報発信(たまに子連れ旅行)をテーマにブログ書いています。

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