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「今の働き方、ちょっとしんどい」そう感じていませんか?
子どもが小さいうちは、予想外の体調不良や寝不足、保育園の送迎などが重なり、仕事と家庭の両立に限界を感じる時期です。
とはいえ、
そんな意見もありますし、非常に理解できます。
そんな時、私自身がたどりついたのが「ゆるキャリ医師」という働き方でした。
フルタイムや責任のあるポジションから一時的に離れ、“少し肩の力を抜いて働く”選択肢を取ることで、心身ともに余裕を持って育児と向き合えるようになったのです。
この記事では、「ゆるキャリ医師」として働くとはどういうことか、実例やおすすめの職場探しのコツまで、詳しくご紹介します。
「ゆるキャリ医師」とは?キャリアを細く長くつなぐ働き方
「ゆるキャリ」と聞くと、ネガティブな印象を抱く人もいるかもしれません。
でも、私にとっては、キャリアを諦めるのではなく、“いま”を乗り切るための選択肢でした。
たとえば…
この「ゆるキャリ」は転職をして働く場所を変えるのもそうですが、職場を変えずに働き方だけを変えることも含みます。
職場を変えずに働き方だけ変えれば、子育て落ち着く頃に元の働き方に戻ることだってできると思います。
「ゆるふわ女医」という言葉もありますよね。
数年前からSNS中心に広がった、子育て中の女性医師を揶揄する言葉。
「ゆるふわ女医」という揶揄がある。
要するに「仕事の仕方が緩い、他の医師に比べて楽をしている、仕事より家庭を優先する働き方をしている女性医師」ということなのでは、と個人的に思っている。
m3.com「ゆるふわ女医」という揶揄に対して言いたい 考え直してほしい時短医師への「やる気がない」認定 より抜粋し引用
https://www.m3.com/news/iryoishin/1271195
「ゆるふわ女医」は医師としての責任感が欠けた印象を持つので個人的にはちょっと苦手です。
一方でゆるキャリ女医は、医師としての責任感と現実的な選択の上にある等身大の働き方を指しています。
子育てが忙しい時のみ転職や働き方を変えることで、子育てにシフトする。
微細な表現の違いかもしれませんが、こうした“ちょっと肩の力を抜いた働き方”を、私は「ゆるキャリ」と呼んでいます。
「ゆるキャリ医師」が向いているのはどんな時?
実は見落とされがちなのが「ママ自身のメンタル不調」です。
女性医師は「自分が頑張らなくては」と無理をしがちですが、慢性的な疲労やストレスで知らず知らずのうちにメンタルが追い詰められていることがあります。
私自身も、フルタイムで働き続けていたある時期に、日常タスクが多すぎて、イライラが続き「子どもにまで八つ当たりしてしまった」と自己嫌悪に陥ったことがありました。
転職し「ゆるキャリ」を実践してみて一番よかったことは、メンタルが安定した結果、親子関係が抜群に良くなったことだなと実感しています。
ママの心の安定は、子どもの心の安定にもつながります。
だからこそ、働き方をいったん“ゆるめる”という選択は、家庭全体の健やかさを守ることにもつながるのです。
「フルタイムで責任を背負い続けることに疲れてしまった」という方には、一時的にキャリアをゆるめることが選択肢になるかもしれません。
“ゆるキャリ医師”への不安、ありますよね。でも大丈夫です。
そんなふうに感じてしまう気持ち、私も痛いほどわかります。
でも、私が“ゆるキャリ”に切り替えて気づいたのは、
「今の自分に必要なのは、“頑張り続けること”ではなく、“続けられる働き方”を選ぶこと」
でした。
例え週2〜3回の外来でも、医師としての感覚を保ち続けることはできます。
不安はあるかもしれませんが、子育てが落ち着いたら取り戻せば良いし、取り戻せると思います。
実際に“ゆるキャリ”に切り替えたママ医師の声
パターン①:家庭優先!週3日常勤転職
こんな方におすすめ:平日に休暇がほしい・家族時間を確保したい
実例:
「平日週3日9-17時勤務、眼科クリニックに転職。平日休みがあるので、心身の負担も軽くなり、子供の習い事を平日に入れられるようになりました。」
パターン②:家庭優先!午前のみ非常勤転職
こんな方におすすめ:フルタイムを避けたい、子供を幼稚園に通わせたい、子供は学童なしが良い
実例:
「複数クリニックに週4日午前外来だけ勤務。感染症の流行期も安心して働けています」
パターン③:仕事も家庭も!同じ職場で常勤から非常勤に。
こんな方におすすめ:子育てが落ち着いたらフルタイムに戻りたい、どちらかというとキャリア優先
実例:
「現職場に常勤フルタイムで勤務していたが、子育ての時間を確保したく週3日の非常勤へ。慣れている職場で融通が利きやすく、時間のゆとりを持って働けています。」
“ゆるキャリ医師”に向いている職場の見極め方とは?
ゆるキャリに向く職場は子育てをサポートする制度があることも重要ですが、一番重要なのは子育てに理解がある空気感があることだと思います。
一方で、この空気感は実際に働いてみないと分かりません。
転職をして「ゆるキャリ」を実現する場合、下記の方法で見極めてみてはどうでしょう。
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柔軟な働き方を探すなら、信頼できるエージェントに相談を
“ゆるキャリ”に切り替えるには、自分に合った職場と出会うことがカギです。
私は転職のときに、「医師転職ドットコム」と「民間医局」のサポートを受けました。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
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「一旦ゆるめる」は、キャリアを守る選択
医師という仕事は、一度手放すと復帰が難しいと感じがちです。
でも、完全に辞めず、細くてもつないでおく“ゆるキャリ”という選択肢があることを、私はもっと多くのママ医師に伝えたいと思っています。
「子どもが小さい今だけ、ちょっと肩の力を抜こう」そう思えるだけで、ぐっと気持ちがラクになるはずです。
そしてまたタイミングが来たら、フルタイムや責任あるポジションに戻すことだってできます。
育児とキャリアの両立に悩んでいるあなたへ。
“いったんゆるめる”勇気が、未来につながる働き方になるかもしれません。
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