
専門医も維持しつつ、子育ても大事にできる働き方って何だろう?
そう悩むことはありませんか?
「女医ママの働き方研究室」は、
専門医資格の取得
維持
子育てにも時間をかける
そんな働き方を考察するシリーズです。
今回は麻酔科にフォーカスして解説します。
麻酔科医のキャリア構造
麻酔科の資格には段階的なキャリアパスがあります。
まずはこの全体像を押さえましょう。
Step1
麻酔科標榜医
Step
麻酔科専門医
Step3
麻酔科指導医
このルートを理解することが、女医ママとしての働き方戦略を立てる第一歩です。
麻酔科標榜医の取得基準
標榜医は厚生労働省が認定する公的資格です。
以下の2点を満たすことで取得できます。
医師免許取得後、麻酔指導医の実地指導のもとで麻酔の実施に専従できる病院にて、2年以上の修練を行うこと。
医師免許取得後、2年以上麻酔業務に従事し、かつ気管内挿管による全身麻酔を担当医として300症例以上実施した経験を有すること。
標榜医は、麻酔科を専門としない医師(整形外科医・産婦人科医など)が麻酔業務を行うために取得するケースもあります。
厚生労働省Hp 麻酔科標榜に関わる手続き案内より引用
麻酔科専門医の申請資格
専門医の申請には以下の5つの基準を満たす必要があります。
| 項目 | 要件 |
| ①研修 | 日本麻酔科学会が定める専門医研修プログラムを4年以上修了。 研修期間中は麻酔科関連業務に専従していること。 |
| ②会費 | 申請年度の日本麻酔科学会の会費を完納していること。 |
| ③症例数 | 申請年の3月31日までに局所麻酔を含む麻酔科管理症例を担当医として 600例以上経験していること。 |
| ④実績単位 | 申請年の5年前の4月1日〜申請年3月31日の間に所定の実績(10単位)を取得していること。 |
| ⑤ ACLS/PALS | 同期間内にAHA-ACLS または AHA-PALS プロバイダーコースを受講し、 実技試験申請時にプロバイダーカードを取得していること。 |
週3日以上、麻酔科関連業務に携わっていること。
出産や疾病に伴う6ヶ月以内の休止は、1回まで研修期間として認められます。
産休・育休中の方も安心して計画を立てられます。
公益社団法人日本麻酔科学会HPより引用
麻酔科専門医の維持基準
① 継続的な臨床従事:継続して週3日以上の麻酔科関連業務に(同一施設へ)従事していること。
② 単位取得:申請前年度(3月末)までに、所定の単位を取得していること。
「週3日以上・同一施設への従事」という条件が、子育て中の女医ママにとって専門医維持の最大のハードルになりやすいです。
パート勤務や非常勤掛け持ちでは条件を満たしにくいため、施設選びが重要になります。
公益社団法人日本麻酔科学会HPより引用
転職エージェントや医師専門の求人サイトでは「週1日非常勤」「週3日常勤」といった条件で仕事と育児を両立しやすい求人を探せるので、積極的に活用してみてください。


麻酔科指導医という資格
専門医の上位資格として麻酔科指導医があります。
専門医とは申請・更新条件が異なり、女医ママにとって維持しやすい特徴があります。
麻酔科指導医の申請基準
- 学会専門医 または 機構専門医を1回以上更新した経験がある会員であること
- 日本麻酔科学会の年次学術集会に1回以上出席して取得した単位を含むこと
さらに、いずれか1点を満たす必要があります。
所定の学術集会参加実績があること。
所定の学術集会参加実績 および 発表・査読実績があること。
所定の学術集会参加実績 および 指導実績(500例以上)があること。
本学会の名誉会員、施設長(大学学長・医学部長・病院長)またはこれに準ずる職責にある方。
公益社団法人日本麻酔科学会認定麻酔科指導医に関する内視 (2024年3月22日改訂)より引用。
麻酔科指導医の更新条件
指導医の更新条件は申請条件と同一。
専門医のような「週◯日以上の臨床従事」という縛りがありません。
非常勤勤務やフリーランス形態でも、指導医資格を維持しやすいのが大きなメリットです!
子育てを優先する働き方は?
この時期は、専従条件を満たすために常勤で集中的に勤務する期間と割り切ることが現実的です。
- 楽な近道はないと心得る
- 日勤のみ対応可能な病院を探すことも一つの選択肢
- 育児支援制度が充実した施設を選ぶ
- 麻酔科認定医を取得する
専門医更新を維持しながら、指導医取得を目指す段階です。
- 週3日以上の同一施設への常勤 or 非常勤を維持
- 専門医を1回以上更新したら、指導医申請が可能に
- 目標:指導医資格の取得
ここからが、子育てとの両立の本番です!
- 非常勤勤務・フリーランスへの転換が可能
- 「週◯日以上」の縛りがなくなり、勤務日数を自由に調整できる
- 子育てにより多くの時間を充てられる
指導医も専門医も取得時期が女性医師の子育て期と被りやすい為、両立に悩む麻酔科医が多いのだと思います。
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まとめ













