医師のフリーランスってよく聞くけど
実際どうすればフリーランス医になれるのかな?
こんな疑問をお持ちの方のために、フリーランス医になった私が
フリーランス医師とは
フリーランス医のメリット・デメリット
フリーランス医師に必須スキル
転職方法
フリーランス医師の手続き
について実体験を交えて解説します!
こんな人が書いた記事です
- 眼科医
- 大学病院勤務→フリーランス医へ転職
- 第1子出産後に眼科専門医取得
- 仕事と子育ての両立に日々奮闘!
目次
フリーランス医師とは?
フリーランス医師とは1箇所の医療機関に所属せず定期非常勤勤務やスポット勤務に勤務する医師を指します。
医療機関に所属する常勤医とは異なり、自分自身のスケジュールを自由に決められる働き方です。
柔軟な働き方が可能ですが、一方で社会保険が薄く、法的な手続きも自分で行う必要があり自己責任を伴う働き方ともいえます。
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医師 フリーランス デメリット・メリット
医師 フリーランス
メリット
医師 フリーランス
メリット
- 収入が不安定
- 社会保障が薄い
- キャリアアップが難しい
- 医療訴訟のリスク
- 専門医資格更新しにくい
デメリット
フリーランス医師のデメリット
- 収入が不安定
- 社会保障が薄い&自己負担が増える
- キャリアアップが難しい
- 医療ミスが起きた時に守ってもらえない
- 専門医資格更新がしにくい
大きなデメリットとなるのは何かと不安定になることでしょう。
勤務契約の終了や、スポット勤務が見つからないなどの仕事や収入が不安定になる大きなリスクがあります。
加えて社会保障が薄くなり、常勤より社会保険料の自己負担が増えます。
フリーランス医に転職を考える場合は必ず心得ておきましょう。
常勤医と比較し、スキルの習得やキャリアアップもしにくく、万が一医療ミス・訴訟の後ろ盾が無くなります。
習得したいスキルや資格取得後にフリーランス医に転向することをおすすめします。
万が一の医療ミスや訴訟に備えて医師賠償責任保険には必ず加入しましょう。
メリット
最大のメリットは自由な時間を得ることが出来ることです。
医師の業務は拘束時間が長く、緊急対応や手術等で時間通りに行かないことは当たり前、自由な時間を得ることが大変難しい職業です。
フリーランス医になれば、いつ働き、いつ休むか、どんな内容で働くか全て自由になります。
定期非常勤勤務の平均給与が時給10,000円と言われており、常勤医の給与平均が年収1,080万円から1,280万円と言われていますので、週4-5日以上働くと常勤医師より給与もアップが確実です。
フリーランス医師に必要なスキルとは?
コミュニケーションスキル
フリーランス医師になると医師同士やコメディカルとのコミュニケーションはより重要です。
コミュニケーションが取れていると
仕事が円滑に進む
困ったら相談ができる
新たな仕事に繋がる場合がある
こんなメリットがあります。
毎日異なる職場に勤務すると人間関係が疎遠になりがちですので超重要スキル。
人間関係を構築していくと仕事を頑張れたり、新たな定期非常勤やスポット勤務の紹介をされることもあり良いことずくめです。
診療スキル
フリーランス医といっても業務内容は様々です。
外来をするか?手術をするか?当直をするか?自由ですが、勤務する業務に応じた診療スキルは必須。
1人で責任を持って診療を行う臨床経験を積んでからフリーランス医師に転職するのが良いと思います。
さらにサブスペシャリティがあると、求人応募の際に強みとなるためおすすめ。
加えてフリーランス医転職後は
自分で知識をアップデートしなければならない
スキルアップはしにくい
このような点が大学病院や市中病院と異なり、知識のアップデートやスキルアップは自ら勉強していかないとなりません。
お金を管理するスキル
フリーランス医は収入が不安定になるため、お金を管理するスキルは超重要!
フリーランス医師のデメリットにも列挙されている通り、収入が一時的に減ったり、社会保障の自己負担が増加しても大丈夫なよう資産管理・運用することをおすすめします。
1ヶ月の生活費はどれくらい?
余剰資金はどれくらい?
今後まとまった支出が必要?
将来の貯蓄は足りる?
フリーランス医は自由な時間が増えるので、資産管理・運用をしておくと急な収入源にも動じず安定したフリーランス医生活を送ることができます。
医師 フリーランスに専門医資格は必要か?
- 専門医資格は必須ではない
- 専門医資格合った方が求人は見つかりやすい
専門医資格を取得しなくてもフリーランス医への転職は可能です。
しかし実際転職して感じたのは、専門医資格があると定期非常勤の求人数は多くなり、時給アップする求人も多く見受けます。
さらに診療スキルや医師としての実績証明になるため、個人的には専門医資格を取得した方が良いと考えています。
フリーランス医師への転職方法
STEP
転職活動開始
勤務開始の1年から6ヶ月前には転職活動開始しよう
転職方法は3つ
STEP
退職・退局の意向を伝える
職場の教授・科長にアポイントを取ろう
新年度の体制が決まる前に伝えよう
STEP
面接・内定
希望条件は事前に雇用主に伝えよう
労働条件通知書は必ず確認すること
転職エージェントを利用していれば
面接同行してくれて安心だよ!
STEP
勤務開始
おめでとうございます!
これでフリーランス医ですね!
退職・退局を決める
- フリーランス医に転職する理由を明確にしよう
- 職場には退職の意向をまだ伝えなくてOK
どうしてフリーランス医になるのか?目的を明確にしましょう。
家族との時間を確保したい
趣味に時間を割きたい
開業準備など事業準備
健康上の理由
人事異動から脱したい
などなど。
理由は個人それぞれですが、フリーランス医に転職すると圧倒的に自由な時間が増えます。
自由な時間を何に使うか明確にし転職するとフリーランスとしての生活を楽しむことが出来ます。
この段階で現職場に退職の意思を伝える必要はありません。
働き方を決める
- いつ休みか?いつ働くか?決める
- フリーランス医師の最大の醍醐味
転職活動を始める前に、何曜日働き・何曜日休みにするか決めましょう。
フリーランス医最大の醍醐味と言えます。
自分の希望に合わせて勤務日数を決めましょう。
個人的な意見としては疲弊しない程度に週4-5日勤務がバランス良いと考えています。
転職活動開始
- 半年前から1年前を目安に転職活動を開始する
- 複数の転職エージェントに登録すること
フリーランス医師としての転職活動を通じて感じたことは、医師の転職活動には時間がかかるということです。
私自身、転職エージェントに登録してから6ヶ月かかりました。
転職活動の方法は大きく分けて3パターン。
転職エージェントを利用または知人からの紹介で転職する医師が多いかと思います。
転職活動をする際は、余裕を持って準備を始め、複数の転職エージェントを利用するとスムーズに転職活動が進みます。
複数の転職エージェントを利用することを勧める理由は以下の通り。
求人情報が異なる
転職エージェント担当者との相性も重要
同じ求人でも紹介タイミングにズレが出る
複数の転職エージェントを利用することで、沢山の求人から吟味して転職活動を進めることができます。
おすすめ転職エージェントはこちら↓
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退職・退局
- 新年度の人事が決まる前に意向を伝える
- 退職の6ヶ月前までが一般的
転職活動が進んで目処がついたら、退職または退局の報告や手続きを行いましょう。
3月に退職する場合は、新年度の体制や人事が決まる前がベストだと考えられます。
年の途中で退職する場合は、退職の6か月前までが適しています。
同じ専門分野で活動を続ける場合、学会で出会うことやお世話になることもあるかもしれません。
そのため、喧嘩別れしないように注意しましょう。
重要なのは、退職または退局の意向を誠実に伝えることです。
面接・内定
- 希望条件がある場合は事前に雇用主に伝える
- 労働条件通知書を確認しよう
転職エージェントを利用した転職の場合は、エージェントに仲介してもらい希望条件を伝え交渉しましょう。
知人の紹介や直接病院に申し込んで転職をする場合は、病院の事務長さん通じて交渉を行うことになります。
そこから面接へと進みます。
転職エージェントを利用すると
面接に同行してくれるよ
内定を受けたら、労働条件通知書症を必ず確認し希望条件と相違がないか確認しましょう。
私の場合、「交通費なし」になっており書類不備があったよ。
必ず確認しよう。
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勤務開始
おめでとうございます!これでフリーランス医です!
フリーランス医として勤務開始。
自由な時間が確保できる生活を楽しみましょう。
フリーランス医師の手続き
社会保険については、国民健康保険・医師国保・健康保険の任意継続の中から選択し、申し込みしなければなりません。
常勤医師は自動的に健康保険・厚生年金の加入となり、自己負担額が少ないかつ給与から天引きされ楽ちん。
日々の生活であまり意識していない医師も多いはず。
一方でフリーランス医師の場合は、
社会保険の保険料が増加
加入手続きを自分で行う
自分で社会保険・住民税・国民年金など納付する手間もかかる
このように負担額・手間ともに増えることに注意が必要です。
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所属施設の後ろ盾がなくなるため、民間の医師賠償責任保険に加入することは必須です。
国民年金への加入や住民税の納付も自分で行う必要があります。
フリーランス医師に転職後も大切にしたいこと
目標設定を行う
どうしてフリーランス医師になるのか?目的が超重要
フリーランス医は自由な時間を得ることが最大のメリットです。
自由な時間に何をしたいのか?目標設定を明確にしましょう。
所属施設がなく孤独に感じたり、収入が不安定になったり、フリーランスなりの苦労もあります。
そんな時に自分の目標が明確であればフリーランス医の自由な生活を楽しめることが出来ます。
所属していた施設との関係性を大切に
人との繋がりが仕事につながることもある
人間関係のネットワークが広いと、得られる情報や仕事は多くあります。
実際フリーランス医として働く場合に勤務先を前職場の紹介で決まることも少なくありません。
医師の世界は狭いので、同じ専門分野を続けていると学会や勉強会などでばったり所属施設の先生と会うなんてこともあります。
人と人とのつながりを大切にしていきましょう。
まとめ
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