こんな人が書いた記事です
- 眼科医8年目
- 地方大学病院勤務、フルタイムワーカー
- 第1子出産後に時短勤務を経てフルタイムへ
- 第1子出産後に眼科専門医取得
この記事でわかること
- 時短勤務とフルタイム勤務のメリット・デメリット
- 時短勤務かフルタイム勤務か決めるポイント
時短勤務か?フルタイム勤務か?
どちらの働き方もメリット・デメリットがあり職場や自宅の状況等によってもどちらが良いか変わるかと思います。
悩んでいる女医ワーママさんが多いので徹底比較してみようと思います。
目次
時短勤務とは?
「育児・介護休業法」が2009年に改正され、事業主に時短勤務の導入が義務化されました。
3歳に満たないの子どもがいる場合は、所定労働時間が6時間までの時短勤務が適応になります。
つまり時短勤務の場合は9時出勤の方は16時退勤(休憩1時間を除く)や
8時出勤の方は15時退勤(休憩1時間を除く)が選択できる!とゆうことです。
また下記に該当する場合は時短勤務はできません。
時短勤務が適応外になる場合
- 1週間の勤務日数が2日未満
- 雇用され1年に満たない方
時短勤務 メリット・デメリット
- 就業時間が短くなる
- 給与が減る
- 労働時間により健康保険が国民健康保険になる
- 労働時間により厚生年金加入不可
- 出勤退勤時間を個別に調整ができる
- 育児に充てる時間が確保しやすい
時短勤務 デメリット
- 就業時間が短くなる
- 給与が減る
- 労働時間により健康保険が国民健康保険になる
- 労働時間により厚生年金に加入不可
時短勤務で労働時間が週20時間以下に該当する場合、健康保険が国民健康保険に切り替わります。
健康保険の場合は保険料の半額を勤務先が負担してくれており、その差額が自己負担(給与より天引きされている)になっています。
国民健康保険に切り替わる場合は全額自己負担となります。
収入が減る上、保険料の週20時間以下の場合健康保険料が増えるため負担感は大きいですよね。
また、健康保険加入の場合に次に出産したときにもらえる出産手当金や
働けなくなったときに支払われる傷病手当金が受給できなくなります。
時短勤務 メリット
- 出勤退勤時間を個別に調整できる
- 育児に充てる時間を確保しやすい
時短勤務の場合、出勤時間・退勤時間を個別に調整することができます。
私の会社の場合は30分刻みで調整が可能です。
そして最大のメリットは育児に充てる時間を確保しやすいこと!
フルタイム勤務と比較し、家事育児に充てられる時間が増え心の余裕が生まれます。
時短勤務の実態
- 勤務時間が短く、仕事が終わらない
- 給与はフルタイム勤務の2/3以下
- 余裕をもって家事育児をできる
私自身、自分の子供が1歳になるまでは9時出勤・16時退勤の時短勤務で勤務しておりました。
時短勤務は業務時間があっという間に過ぎ、仕事が終わらないことも多々あります。
お給与も出産前の2/3以下で、大変な割にお給与が減りが大きい印象でした。
就業時間の忙しさや給与を引き換えに17時前には保育園のお迎えを終えて自宅に到着し
帰宅後の育児時間はしっかり確保することができました。
フルタイム勤務とは?
フルタイム勤務は各会社の就業規則により適応基準が異なります。
1日8時間・週32から40時間勤務を基準にしている会社が多いようです。
各会社の就業規則を確認しましょう。
フルタイム勤務 メリット・デメリット
フルタイム勤務 デメリット
フルタイム勤務 メリット
- 仕事時間は確保できる
- 給与は安定、ボーナスあり
- 健康保険に加入
- 厚生年金に加入
フルタイム勤務 デメリット
- 育児時間の確保は難しい
- 時短勤務より仕事量が増える
帰宅後の家事育児は怒涛のような時間!
子供の面倒を見ながら、夕食準備・お風呂準備・洗濯などを行います。
フルタイム勤務しているワーママさんの1番大変なポイントかもしれません。
職場によっては時短勤務からフルタイム勤務へ切り替え以降任される仕事は増える場合もあるようです。
その点については自分のキャリアアップの観点から考えると、必ずしもマイナスばかりではないかと思います。
フルタイム勤務 メリット
- 仕事時間を確保できる
- 給与面は安定する
- 健康保険に加入可能
- 厚生年金に加入可能
メリットは仕事時間の確保と社会保障・給与面の充実です。
メリットの中でも給与が増え、ボーナスも付くことはフルタイム勤務の最大の良いポイント。
時短勤務で労働時間が週20時間以下で就業されていた方はフルタイム勤務に切り替えると
国民健康保険から健康保険に切り替わるため自己負担が減ります。
また厚生年金も加入でき社会保障が付きます。
フルタイム勤務の実態
- 時間に余裕を持って仕事ができる
- 給与面が安定し生活に余裕は出る
- 任される仕事も増えるが、キャリアアップはしやすい
- 子供の保育園滞在時間は長くなるが、そこは大した問題にはならなかった
- 帰宅後の家事育児は怒涛の時間になる
1歳以降は時短勤務からフルタイム勤務に切り替え仕事をしています。
勤務時間は9時から17時まで時短勤務と比較すると1時間勤務が伸びたのですが、この1時間が本当に貴重です。
時短勤務の時は焦って行う仕事・残ってしまう仕事等もフルタイム勤務への切り替え以降は少し余裕を持ってできます。
もちろん毎月のお給与とボーナスも支給額が増えますので生活に余裕が出てきます。
退勤時間が遅くなる分、保育園のお迎えが遅れたり育児時間は少なくなります。
フルタイム勤務に変更後は子供の保育園滞在時間が長くなることが心配ではありましたが
子供が保育園に慣れてくるとお友達も増え
保育園の先生も大好きで毎日元気に登園してくれておりその点は全く問題になりませんでした。
時短勤務?フルタイム勤務?決めるポイント3選
時短かフルタイムか 決めるポイント
- 通勤時間
- 自宅と保育園・幼稚園までの距離
- 長期的なキャリアプラン
通勤時間
フルタイム勤務希望のママさんでも通勤時間が長いと時短勤務にせざるおえない方も居ます。
出勤前と退勤後の時間を無駄なく調整することができれば、時短勤務・フルタイム勤務の選択肢が増え、育児の時間も確保することができます。
私の場合、出産前の通勤時間は電車通勤で1時間でしたが、通勤時間が本当に無駄に思えたので車通勤に切り替え通勤時間を30分に短縮に成功しました。
通勤方法を電車から車に変更したり工夫することで通勤時間短縮できる場合もあります。
勤務地、通勤方法等を含めて検討することをお勧めします。
自宅と保育園・幼稚園までの距離
保育園は人数や教育方針など場所以外の観点ももちろん重要ですが、決め手に迷った時は自宅からの距離を重視するのが良いと思います。
毎日の登園ですので近ければ近いに越したことはありません。
晴れの日も、雨の日も、体調不良の日も送り迎えする可能性があります。
その時のことを想像して保育園を決定することをオススメします。
理想は通園時間は5分以内が理想で、大人で5分かかる距離は子供が一緒だと15分はかかります。
産休育休中に通園時間を考慮した保育園の選定を強くおすすめします。
長期的なキャリアプラン
長期的にキャリアをどうしたいか?が勤務形態を決める
最後に決め手になるのは、長期的な目線でキャリアをどうしたいかだと思います。
「●年後にこうありたい。」
「子供との時間を確保するために●年後には独立したい。」
「今の職場でキャリアを積んだら、他ジャンルの業種にも挑戦したい」などなど。
具体的な目標があれば、その目標達成に必要な過程が明確になると思います。
そうすれば自ずと必要なスキルや資格の獲得に向けて勤務形態も決まってくるのでは無いでしょうか。
まとめ
今回は時短勤務とフルタイム勤務の徹底比較を行いました。
まとめ
- 時短勤務は勤務時間が選択でき育児時間を確保できるが、給与面・健康保険に制限を受ける
- フルタイム勤務は給与や健康保険に制限を受けないが、勤務時間は長くなるため育児時間が短くなる
- 通勤時間や保育園の送迎時間も勤務形態を決める重要なポイントになる
- 長期的にキャリアをどうしたいかが決め手になる
最初時短勤務を選択しても、途中からフルタイム勤務に切り替えることも可能です。
まずは復職してみて自分に合った働き方を探してみるのも良いと思います。
それでは。
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