そんなふうに感じたこと、ありませんか?
フルタイムで働きながら子育てをしていると、心と体の余裕がなくなり、「誰にも頼れない」「泣きたくても泣けない」と感じてしまう瞬間があります。
私自身、産後しばらくしてフルタイム勤務に戻ったとき、子どもの笑顔を見ながらも、心のどこかにいつも焦りと不安がありました。
家では「ママ」で、職場では「医師」。
求められる役割に応えようと頑張るほど、自分の感情や体力の限界に気づかないまま突き進んでいたのだと思います。
この記事では、そんな私が実際に「限界だ…」と感じた5つの場面と、それをどう乗り越えてきたのかを正直にお伝えします。
あなたが今つらい状況にいるなら、少しでも心が軽くなるヒントになれば嬉しいです。
目次
朝の登園バトルと出勤時間のプレッシャー
朝6時半。
時間がないのに、子どもがなかなか起きない。やっと起きたと思ったら、朝ごはんをぐずぐず食べて、着替えも嫌がって…。
そう言いながら、いつもより強い口調になってしまい、自己嫌悪。
保育園に送り届けたあと、白衣に着替えて診察室に立っても、さっきの子どもの顔が頭から離れませんでした。
そんな“登園バトルの朝”は、1日のスタートから心が削られていくようでした。
乗り越えポイント:「出勤前1時間を“戦場”から“余白”に変える」
このままではいけない、と思って始めたのが朝の余白づくり。
- 前夜に準備できることは終わらせる
→子どもの着替え、保育園の荷物、自分の服も前夜にセット
- 出発時間を15分早めに設定しておく
→「○時に家を出る」はギリギリではなく“少し余裕を持つ”ことを前提に
- パートナーと役割分担を明確に
→「朝食担当は夫」「子どもの着替えは私」など、曖昧にしないことでイライラ軽減
時間的な余裕があるだけで、子どもにも自分にも優しくなれました。
“出勤前は修羅場”だった毎日が、少しずつ“過ごしやすい朝”に変わっていったのです。
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子どもの急な発熱。仕事を休むか悩む自分に罪悪感
ある日の朝、保育園の登園前に子どもの体が熱いことに気づきました。測ってみると38.5℃。
まず頭に浮かんだのは、仕事のことでした。
私が休めば、患者さんに迷惑がかかる。スタッフにも申し訳ない。
でも、この子を放って職場に行くなんてできない。
心は揺れに揺れて、結局、職場に連絡してお休みをもらいました。
けれど、家にいても
ずっと心がざわついていました。
乗り越えポイント:”代わりがきく仕事”と“代わりがきかない育児”
そのときに、ある先輩医師からかけてもらった言葉が、今も心に残っています。
仕事は誰かが代われる。でも、ママの代わりは誰にもできないよ
その一言で、スッと心が軽くなりました。
もちろん、医師の仕事に責任感を持つのは当然です。
でも、育児も仕事と同じくらい責任のある“命を預かる”こと。そう思えたとき、葛藤は少しずつ減っていきました。
私はそれから、「急な発熱時」の対策として以下のことを意識するようになりました👇
- あらかじめシフトの代打体制を上司やスタッフと共有
- 保育園NG時のサポート先(夫・実家・シッター)を整理しておく
- 職場には簡潔に伝え、過度に謝らない
「迷惑をかけないこと」よりも、「わが子の最善を守ること」。
それが今の自分にとって大切だと、少しずつ実感しています。
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帰宅後も休まらない。家事と寝かしつけの疲弊
ようやく仕事を終えて、保育園へダッシュ。
子どもを連れて帰宅するのは19時近く。
そこから夕食、お風呂、寝かしつけ、残った家事…
**「やっと座れた」**と思ったときには、もう22時を回っていて、明日の準備をして、気づいたら寝落ち。
そんな日々が続き、自分にがっかりする毎日でした。
乗り越えポイント:「手を抜くことは“恥ずかしいこと”ではない」
完璧にやろうとするほど、全部が中途半端になっていく。
そう気づいてから、私はやらないこと”を決めるようにしました。
そこでできた時間を子供と向き合う時間に充てるようになり、子供との関係性がすごく良いものに。
- 夕食は作らない日をつくる(冷凍食品・惣菜でもOK)
- 掃除はロボット掃除機に任せる
- 洗濯は乾燥までドラム式洗濯機に任せる
- 寝かしつけ後の“自分時間”を捨てて一緒に寝る日もある
「疲れたら休んでいい」「家事を手抜きしてもママ失格じゃない」
そう自分に言い聞かせるだけで、夜の過ごし方に少しゆとりが生まれました。
子どもの寝顔を見ながら、「今日もなんとか終わった」と思えること。それだけで、十分なんですよね。
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誰にも弱音を吐けず、涙が出た夜
ある日、子どもが寝たあと、なぜか涙が止まらなくなった夜がありました。
仕事では「医師」として、日々緊張感と責任を持って仕事に没頭。
家では「ママ」として、子どものごはんや寝かしつけ、園の連絡帳。
日々のルーティンに追われる中で、「自分」がどこにもいなくなったような気持ちになったのです。
つらいとき、職場の同僚は独身または子育て未経験の医師がほとんどだったり、パートナーが多忙でゆっくり話せる時間が限られていました。
その孤独感が、胸にずしんと響きました。
乗り越えポイント:分かってくれる誰かを見つける
このままでは本当に心が折れてしまう、と思った私は、少しずつでも“話せる場”を増やすことを意識しました。
- 家族で話す時間を意識的に確保する
- SNSで同じようなママ医師をフォローする
- ブログや日記に自分の気持ちを“言語化”して吐き出す
「わかるよ」「私もそうだった」——たった一言の共感に、救われることがあります。
話すことで、自分の気持ちに気が付く機会にもなります。
「このままでいいのか」と悩んだ働き方
毎日走り続ける中で、ふと頭に浮かぶようになった疑問。
「この働き方、いつまで続けられるんだろう…」
体力的にも、気力的にも、ギリギリの日々。
このまま突き進んで、私、壊れてしまわないだろうか?
そんな不安を感じるようになりました。
「非常勤や時短も考えるべき?」
でも、それはキャリアを諦めることなのかもしれない。
自分の中の“医師としての理想像”と、“今の自分にできること”の間で、心が揺れ続けていました。
乗り越えポイント:“今だけ”視点で働き方を見直す
最終的に私がたどりついた答えは、
「フルタイムじゃなくていい、今は子育て優先したい」ということでした。
- 今のフェーズは子育て優先
- 将来またフルタイムに戻る選択肢もある
- 今は、自分と家族が壊れないように守る
そう思えるようになってからは、視野が一気に広がり働き方を変える決断をしました。
働き方に正解はありません。
その時々で、自分と家族に合った選択をすればいいんだと思います。
自分が今どうしてこの職場で、この働き方で働いているのか?一度、考えてみると良いかもしれません。
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まとめ
フルタイム勤務のママ医師としての毎日は、想像以上にハードで、正直しんどいと感じることもあります。
でも、あなたが今抱えているモヤモヤや涙は、決して“弱さ”ではなく、それだけ毎日を必死に生きている証拠です。
限界を感じたら、それは終わり”ではなく、立ち止まるサイン。
ほんの少し立ち止まり、環境や心を整えることで、また前を向ける日が来るはずです。
完璧じゃなくていい。
今日もなんとか乗り切った、そんな自分を褒めてあげてください。
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