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フリーランス医師・非常勤医師の収入は?将来性は?リアルなお金の話

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目次

お金の話って話しにくいですよね

子育てと両立できる柔軟な働き方を求めて、昨今は常勤医師かのみならず非常勤やフリーランなど医師も働き方が多様化しています。

私自身も、出産を機に非常勤という選択をし、現在は週5日午前だけの勤務で育児と仕事をなんとか両立しています。

ただ、非常勤やフリーランスという働き方には、自由がある一方で

収入面はどうなの?

将来ずっと続けられるの?

社会保障の負担はどう?

などなど不安もつきもの。

でもお金の話題ってなんだか話しにくい。。。

今回はあえてこの話しにくい話題に切り込んでいきます。

この記事では、実際に非常勤医師として働く私の経験をもとに、非常勤・フリーランス医師のリアルな収入や将来性、お金のリアルな話についてお伝えしていきます。

非常勤医師・フリーランス医師の主な収入源とは?

やりがいや医師としての社会貢献など諸々意見はあると思いますが

お金のことだけにフォーカスすると結論としては、「タイパは明らかに良い」

🔹外来・病棟バイト

一般的な非常勤勤務。週1日から可能で、時給は1万円〜1.5万円程度が相場。半日勤務でも数万円の収入になります。

🔹当直・日当直

1回の勤務で4〜8万円ほどの報酬になることも。夜勤が可能な医師にとっては大きな収入源です。

🔹健診・ワクチン業務

拘束時間が短く、定時に終わるケースが多いため、子育て中のママ医師にも人気。単発・スポット勤務も多く、時給8,000円〜1万円程度が目安です。

🔹美容クリニック・産業医など特殊分野

美容やAGA分野についは未経験でもチャレンジできる求人もあり、条件によっては高収入も狙えます。

昨今はオンライン診療も選択肢として登場し、時給は5000円〜程度。

🔹医療ライター、SNS運用、講演など副業的な働き方

臨床以外での収入を得る選択肢も広がっており、自宅でできる仕事も増えています。

自由な時間を確保しながら、収入もきちんと得たい」――そんなニーズにマッチするのが、非常勤・フリーランス医師の働き方です。

非常勤医師・フリーランス医師の収入例

非常勤やフリーランス医師で「どれくらいの収入を得られるの?」という疑問に、少しでもリアルなイメージを持っていただくために、働き方別の収入例をいくつかご紹介します。

医師の中では、常勤で働くより非常勤を掛け持ちした方が″タイパが良い″周知の事実かもしれません。

現時点ではその通りだと思います。

一方で都市部など医師が足りている地域では非常勤勤務の時給引き下げが話題になっており、今後の動向に注意していく必要があります。

もちろん勤務先や専門科、地域によって大きく差はありますが、あくまで一例として参考になれば嬉しいです。

🔸ケース1:週3日外来勤務+月2回健診

  • 【内容】
    • 週3日、午前外来(1日あたり4万円 × 12日=48万円)
    • 月2回、健診業務(1回8万円 × 2=16万円)
  • 【月収】約64万円
  • 【特徴】
    • 午後は子どものお迎えや家庭の時間に充てられる
    • 平日休みがある
    • 午後休みがある

🔸ケース2:週4日外来勤務+月4回当直

  • 【内容】
    • 週4日、午前外来(4万円 × 16日=64万円)
    • 月4回、当直(1回5万円 × 4=20万円)
  • 【月収】約84万円
  • 【特徴】
    • 当直が可能な場合、収入アップしやすい
    • 平日休みがある
    • 午後休みがある

🔸ケース3:週2日外来勤務+週1日オンライン診療

  • 【内容】
    • 週2日、1日外来(1日あたり8万円 × 8日=64万円)
    • 週1回、オンライン診療(1回5000円 × 4 = 2万円)
  • 【月収】約66万円
  • 【特徴】
    • 平日休みがある
    • 週1日、在宅での仕事が可能

「勤務日数を調整しながら収入のベースを作る」という考え方で、自分にとって無理のないペースを見つけることがポイントだと感じています。

医師賠償責任保険や年金・税金などの注意点

非常勤やフリーランス医師として働く際には、「自由さ」と引き換えに、自分で管理しなければならない責任や手続きも出てきます。

特に重要なのが、保険・年金・税金まわりの知識と備えです。

伝えたいことはとにかく社会保険料が高い!

医師賠償責任保険への加入を忘れない

非常勤やスポット勤務の場合、万が一の医療事故に備えて、「医師賠償責任保険」に加入することが大切です。
民間医局や医師会を通じて手続きが可能で、年会費はおよそ4万円程度が相場。

リスク管理の基本として、手続きを必ず行いましょう。

社会保険・年金の保険料が高い

常勤医師と違い、非常勤やフリーランスでは国民健康保険・国民年金に自分で加入する必要があります。

退職後すぐであれば健康保険の任意継続、職場によっては医師国保に加入することも選択肢の一つになります。

これらの解説は下記の記事を参考にしてください。


特に年金は将来の備えとして重要で、国民年金だけでは老後の生活に不安が残るケースも。iDeCo(個人型確定拠出年金)などで上乗せを検討すると安心です。

非常勤医師・フリーランス医は常勤医と比べて社会保険料の負担額は増えます。

社会保険料料の具体例を比較

どれほど保険料負担が変わるの?

そう思う方も多くいらっしゃると思います。

では年収1,000万円・世田谷区に在住・未就学児2人で共働きしており、奥さんは扶養に入っていない場合を想定して比較してみましょう。

項目健康保険(協会けんぽ)国民健康保険
年間保険料(本人のみ)約497,000円(健康保険)+79,680円(介護)=約576,700円①医療分623,237円 + ②支援金217,743円 + ③介護170,000円 = 1,010,980円/年
月額相当負担約576,700円 ÷ 12 ≒ 48,000円1,010,980円 ÷ 12 ≒ 84,250円
家族分の負担妻・子ども(2人)を扶養に入れられる → 本人以外の追加保険料なし未就学児は均等割が半額とはいえ、3人分が全額自己負担 → 負担増
備考・保険料率は東京都で健康保険:9.98%、介護:1.6%(40歳以上・折半員数)・国保は前年所得から控除後の賦課基準額に自治体料率×均等割×人数で算出 

健康保険と比較して国保はざっくり2−3倍の保険料がかかる!

ゲゲゲ、やっぱり負担感は大きいですよね

ここで注目したいのが、子どもをパートナー側の扶養に入れているかどうかで保険料が変わります。

この場合は、保険料の負担は本人分のみで済むため、家族全体としての社会保険料の負担感は軽くなります

一方で子供がパートナーの扶養に入っていない場合、子どもの国民健康保険料も自己負担となり、家計への影響は大きくなります

国民健康保険加入をお勧めしにくい医師

  • パートナーが専業主婦 (主夫)や自営業
  • シンママ

✅ポイント整理

  • 協会けんぽ(社会保険)は、健康保険と介護保険が合算されて年間約57万円/月48,000円。共働きで妻と子2人を扶養に入れられるため、実質的な負担は本人分のみ
  • 国民健康保険では、本人+家族3人分全て自己負担。世田谷区では年間約101万円/月84,000円相当と高額に。
  • 子供がパートナーの扶養に入れない場合、国保の家族全負担が重いため、非常勤医やフリーランス医は世帯単位のコストが大きくなる。

扶養の範囲を超えるかのチェックも重要

女医ママ自身がパートナーの扶養に入っている場合もあるかと思います。

その場合は「年収130万円」「150万円」「201万円」などの壁に注意が必要です。

知らないうちに社会保険料や税金が発生し、手取りが思ったより少なくなってしまうこともあります。

非常勤・フリーランス医師の将来性は?

非常勤やフリーランスという働き方は「今はいいけれど、この先どうなるの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

その原因として以下のような理由が挙げられます。

  • 2024年開始となった医師の働き方改革の影響
  • 診療報酬の引き下げというトレンド
  • 2029年以降、医師の供給過剰を厚生労働省が推定

要はネガティブニュースばかり!!!

子育て中は柔軟に働けて助かる一方で

将来的に収入減少やキャリアの継続が難しくなるのでは…

と悩む声もよく聞きます。

しかし、個人的には非常勤やフリーランスへの需要がいきなり低くなるわけではないと予想しています。

その理由として。

  • 医師の働き方開始後も非常勤求人は減っていない
  • 地域によってはまだまだ医師不足が深刻

たしかに今後、報酬がやや下がったり、働く地域を見直す必要が出てくるなど、小さな変化はあるかもしれません。
それでも、日本の医療を常勤医だけで支えることは依然として難しく、非常勤やフリーランス医師を含めた柔軟な働き方が、今後も医療現場に不可欠だと感じています。

つまり、非常勤・フリーランス医師には、今後も一定の需要が続くと考えられます。

医師という職業の強みは、ライフステージに合わせて働き方を変えられること。
たとえば、子育てが落ち着いたあとに常勤へ戻ったり、専門分野でキャリアアップを再開したりすることも十分に可能です。
その時代や自身の状況に応じて、柔軟に働き方を選べるのが医師の大きな特権です。

「今だけ」でなく「これから」も見据えて非常勤という働き方を選ぶ――
それは決して妥協ではなく、子育てをしながら長く医師として生きていくための、戦略的な選択肢なのです。

まとめ:収入の不安は工夫と情報で乗り越えられる

非常勤やフリーランスという働き方は、常勤に比べて自由度が高い一方で、収入や将来への不安を感じやすいのも事実です。

でも、実際にこの働き方を選んでみて思うのは——

非常勤やフリーランス医は子育てと両立するためにすごく良い選択肢であること
情報と工夫があれば、安心して働き続けられるということ。

働き方を柔軟に調整しながら、必要な知識(保険・税金・扶養など)を押さえ、スキルを維持していけば、医師という職業はどんなライフステージでも活かせます。

育児中は「時間の自由」が何より大切。
そしてその時期を乗り越えたら、また常勤や新しいキャリアへと進む選択肢もある。

非常勤やフリーランスという働き方は“逃げ”ではなく、“今の自分にとって最適な戦略”なんだと、私は思っています。

同じように働き方で悩む方の参考になれば嬉しいです。
そして、もし今まさに迷っているママ医師の方がいたら、
「非常勤でも、フリーランスでも、医師としてちゃんと生きていけるよ」ということを声を大にして伝えたいです。

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この記事を書いた人

眼科医8年目。地方の大学病院勤務。出産後に眼科専門医取得し2023年4月よりフリーランスに転職。趣味は子連れ旅行。
子育てと仕事を頑張る女医さんに役立つ情報発信(たまに子連れ旅行)をテーマにブログ書いています。

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