こんな疑問をお持ちの医師のために。
育児と両立しやすい診療科
両立しやすい理由
をまとめてみました。
初期研修医の先生や転科を考えている先生の参考になる記事になります。
目次
はじめに
自分自身が初期研修終了後の進路にすごく悩みました。
自分が興味のある診療科?
働いててやりがいを感じる診療科?
育児や家庭との両立がしやすい診療科?
判断材料はたくさんありますが、今回は育児と両立しやすいという点に絞ってランキングを作成しました。
自分や、友人・同期が様々な診療科に進んだ上で育児も行う姿を参考に実際はどの診療科が育児と仕事を両立しやすいか?3つ厳選しました。
第3位 麻酔科
病棟や外来がない
病棟や外来がない麻酔科がなぜ子育てと両立しやすいのか?
外来や病棟業務中は急な欠勤が必要な時に業務調整が大変
手術室を完備し・スタッフが多い大きな病院に務めることが多い
フリーランスで働く麻酔科医もいますね。
時間外の対応が求められず、しっかり時間通りの退勤もできるそう。
独り立ちが早い
麻酔科は3年ほどの臨床経験を積むとある程度のことはできるようになるそうです。
また病院等で麻酔科を標榜するために必要な麻酔科標榜医の資格は麻酔臨床経験2年で許可申請をすることが可能。
診療科の中で比較的独り立ちが早い科になります。
独り立ちが早い方がキャリアを進めた上で、出産育児に取り組むことができますね。
失敗しない選び方
- 手術室が好きかどうか
- 手術室での急変時は麻酔科の先生頼り
手術室が主戦場になるため、毎日手術室にいることが苦痛ではないか?は重要です。
手術室で急変が起きた場合は、麻酔科の先生がリーダーシップをとって対処してくださいますので緊張感・切迫感のある空間での業務を行うことは大変な点かもしれません。
第2位 眼科
子育てと両立しやすいポイント
- 医師の男女比がちょうど良い
- 急患が比較的少ない
- 手術時間が短い
医師の男女比がちょうど良い
眼科は女性医師が多くモデルケースとなる先輩女医ママさんたくさんいます。
子育てや仕事との両立に悩んだ場合に相に乗ってもらえる機会に恵まれると思います。
また皮膚科などは女性がとても多いですが、眼科は男性医師も多いです。
男性医師が多いことで、女性医師の産休育休や急な欠勤の際にも人手不足になりにくく仕事が比較的回りやすいと思います。
緊急疾患が少ない
緊急疾患はありますが、他の診療科と比較し圧倒的に少ないです。
育児両立しやすい診療科はどうしても外来や手術がない診療科が挙げられることが多いですが、中には「患者さんと関わりたい。」「手術をやりたい」と考える女医さんもいると思います。
そんな方にはぜひ眼科を勧めたいと思います。
外来・手術が業務にありながら、比較的緊急疾患が少ない。
ここは眼科の最大メリットだと思います。
手術時間が短い
手術は形成外科や耳鼻科など長くかかるもので予定手術時間が20時間などあります。
眼科の場合は白内障で15-30分,長い手術で硝子体手術等で1時間半です。
比較的手術時間が短い点も、仕事と育児を両立しやすいポイントかと思います。
失敗しない選び方
- 顕微鏡下での手術が好きか
- 眼科専門医試験受験まで臨床経験5年必要 (その他も条件あり)
眼科は手術を顕微鏡下で行いますので、細かい手術が好きかどうか?
は大きな判断基準になると思います。
また、専門医資格獲得を目指す場合に日本眼科学会に入会し研修指定病院での研修を含めた後期研修5年必要です。
他科と比べ専門医試験受験まで長い年数が必要です。
第1位 放射線科
在宅で仕事が可能
圧倒的No.1は放射線科と思います。
医師の仕事は在宅ワークがほぼ不可能ですが、放射線科では在宅ワークで対応ができる唯一の診療科です。
在宅ワークでできる放射線画像読影の仕事があります。
もちろん放射線治療・放射線診断双方臨床経験を積む期間が必要だとは思いますが
ある程度臨床経験を積んだその先に育児を優先した働き方をする場合にとても良い選択肢だと思います。
失敗しない選び方
- パソコン業務が長くなる
- 放射線科には治療部門でがん治療に関わる
画像診断部門では基本パソコン業務になること、放射線専門医になる場合はIVR (画像下治療)の経験も
必要となりがん治療等に関わる可能性があります。
そこが日々の業務として辛くないか?が決定する上で大切な観点になるようです。
まとめ
どうでしたでしょうか?
育児と両立しやすい診療科Best3でした。
皆様の参考になれば幸いです。
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