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【医師】後期研修が辛い原因と対処法

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こんな人が書いた記事です
  • 30代眼科医
  • 大学病院勤務→フリー
  • 第1子出産後に眼科専門医資格取得
  • 仕事と子育ての両立に日々奮闘中!
後期研修大変だよね。
目次

はじめに

医師の後期研修は、医師がより高度な知識や技術を修得するための研修制度ですが、その期間は非常に長く、多くの人にとっては辛いものと感じられることもあります。

本記事では、医師後期研修の辛さについて掘り下げ、その理由や克服方法について紹介します。

後期研修の辛さ

  • 診療の知識が未熟
  • 研修期間が長い
  • 多忙な日々
  • 周囲からの評価
  • お給与

診療の知識が未熟

初期研修医からいきなり専門的な臨床の現場に出る辛さ

ここが一番辛いポイントではないでしょうか?

後期研修はそれぞれの専門分野を学ぶ期間ですが、後期研修開始するとすぐ1人の専門家として扱われます。

わからないことや、臨床知識・経験・技術を学ぶことが山ほどあり辛い時期です

しかしここを乗り越えることで医師として大きく成長できる時期ですので頑張って乗り切りましょう。

研修期間が長い

診療科により異なるが、2-6年かかる

医学部6年・初期研修2年間があり大学受験や国家試験を現役合格したとしても、後期研修開始が24歳になります。

そこから後期研修が始まり、後期研修期間が長い診療科だと6年間かかります

1人前になるまでかなりの期間を要します。

また後期研修完了の印にもなる専門医資格試験の受験勉強を30歳前後でしなければならず、そこも大変です。

多忙な日々

時間外や休日出勤は当たり前

後期研修期間は本当に休みがなかったです。

時には24時間勤務や休日出勤、夜勤、雑用業務などがあるため、睡眠不足やストレスに悩まされることもあります。

勉強や研究、セミナー参加など研修もあり病院に居ない時間も業務に充てることが多かったです。

周囲からの評価

責任を伴う仕事で、周囲の評価も厳しい

医師という大きな責任を伴う仕事柄、厳しい環境で働くことが多く、上司からの評価が厳しい場合もあります。

風当たりが強い時期もあるかもしれませんし、頑張りがなかなか認められない時期もあるかもしれません。

また、人間関係で悩む場合もあるかもしれません。

しかしながら、努力して学び続ければいつか周囲からの評価がついてきたり、関係性が円滑に改善される日が来ると思います。

お給与

後期研修中は労働時間が長く、給与が安い場合もある

都心部には労働時間が長く、給与が低いまたは支給されない所謂ブラック病院も一定数存在します。

特に都心部に多い傾向にあり、一方で地方は後期研修医でもお給与が高額になりやすいです。

後期研修医が何を優先するかは個人によって異なりますが、給与を重視する場合は周囲からの口コミや情報収集をしっかり行い、ブラック病院での後期研修に注意することが大切です。

後期研修を乗り越える方法

自己管理を徹底する

心のケア含めた体調管理をしっかりする

後期研修医は、医師としての専門性を高めるための研修期間であり、様々な臨床現場での実践経験や知識・技術の向上を目的としています。

しかし、厳しい研修環境や責任の大きな仕事によって、後期研修医は体力的にも精神的にも負担を強いられることがあります。

そのため、後期研修医において自身の身体的・精神的な状態を把握し、自己管理を行うことや心のケア含めた体調管理が重要となっています。

心のケアとは、ストレスや不安、うつ病などのメンタルヘルスの問題を予防・対処することを指します。

目標を確認する

どうして後期研修をするのか?目標を明確にする

研修期間中に達成したい目標を明確にし、そのためのアクションプランを作成することが重要です。

多いのは下記のような目標が多いのではないでしょうか?

  • 専門医資格が欲しいから
  • 開業したいから
  • 手術をできるようになりたい
  • 高い給与稼げるようになりたい
  • 人を救えるような医者になりたい

人によって目標は違って良いと思います。

目標に向かってコツコツと努力を続けることで、大変な後期研修期間もモチベーションを維持することができます。

上司や同僚とコミュニケーションをとる

関係性改善が、働きやすい環境作りにつながる

まず、上司とのコミュニケーションについて考えてみましょう。

後期研修医は、自分のスキルや知識を高めるために上司からのフィードバックを受けることが多くあります。

そのため、上司とのコミュニケーションは非常に重要です。

自分からコミュニケーションを取り上司の指導を受ける姿勢や、上司が自分の業務に対して課す期待や要求を理解し、それに応えることで関係性が構築されてくると思います。

次に、同僚とのコミュニケーションについて考えてみましょう。

後期研修医は、自分自身の業務に加え、他の医師や看護師、事務員など、多くの人々と協力して業務を遂行する必要があります。

そのため、同僚との良好な関係を築くことは非常に重要です。

同僚とのコミュニケーションは、業務を円滑に進める上での基本的な要素となります。

また、新たな知識や情報を得たり、仕事に対するモチベーションを高めたりするきっかけにもなるでしょう。

後期研修を円滑に進めるためには、相手の立場や気持ちを理解し、適切なコミュニケーションをとっていきましょう。

自分に合った後期研修プログラムを選ぶ

自分に合った雰囲気や教育体制で選ぼう

後期研修プログラムには、多くの種類があります。

自分の専門分野や興味がある分野に合わせてプログラムを選ぶことはもちろん、雰囲気や教育の体制で選ぶのも良いと思います。

  • スタッフが多く手厚い教育体制をとっているA大学病院
    • 手技や実践の機会が少ないかも?
  • 実践重視のB市中病院 
    • 専門分野の偏りがあるかも?
    • 教育体制が確立してないかも?

目的やその人の好みによりA大学病院が良いか、B市中病院が良いか変わると思います。

自分に合ったプログラムで学び、最終的に自分のキャリアに役立つことが重要ですので、そこを十分に考慮し後期研修プログラムを選びましょう。

後期研修をどうしても乗り切れない場合

休職

自分自身の健康が何より大切

休職期間が6ヶ月以内で症例が集まれば研修期間延長をしなくても良い

医師である自分自身が健康でないと患者さんの健康を守ることはできません。

後期研修プログラムは休職し中断したとしても復職後に続きを行うことは可能です。

専門医制度整備指針では下記のような記載があります。

専門医制度整備指針*では、全ての基本領域に共通して、海外への留学や勤務、妊娠・出産・育児、病気療養、介護、管理職、災害被災などのために研修を続けることが困難な場合、申請により研修を中断できることになっています。

また、中断期間が6か月以内であれば、症例数などが揃うことを条件に、研修期間の延長をしなくても良いと定められています。

どうしても後期研修が辛く継続が難しいと感じた場合は休職も一つの選択肢になるでしょう。

転職・転科

初期研修を終えていれば医師として働くことは可能

別の後期研修プログラムや転科も視野に入れる

後期研修を継続できない場合、転職や転科が選択肢に入ることがあります。

自分で転職や転科先を探すことも可能ですが、診療科や病院について調べたり、病院見学など多大な労力を要します。

そこで、相談先として選択肢に挙がるのが転職エージェントです。

転職エージェントは転職する場合にも利用できますが、医師としてのキャリア相談も行っており、自分が考えつかなかった選択肢やキャリアプランを提示してくれると思います。

ぜひ、1人で転職や転科に悩んだ場合は、相談してみることをお勧めします。

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まとめ

医師後期研修は、専門的な知識や技術を深めるための重要な研修制度ですが、その期間は長く、多くの人にとっては辛いものと感じられることがあります。

しかし、自己管理の徹底、目標の明確化、上司や同僚とのコミュニケーション、自分に合った研修プログラムの選択など、様々な方法を取り入れることで、辛さを克服することができます。

医師後期研修期間を乗り越え、より高度な専門性を身につけ、患者さんに貢献することを目指しましょう。

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この記事を書いた人

眼科医8年目。地方の大学病院勤務。出産後に眼科専門医取得し2023年4月よりフリーランスに転職。趣味は子連れ旅行。
子育てと仕事を頑張る女医さんに役立つ情報発信(たまに子連れ旅行)をテーマにブログ書いています。

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