子育て中の医師にとって、「通勤のない働き方」は憧れの一つではないでしょうか。
私自身、子どもが小さい頃は特に、保育園からの呼び出しや家庭の予定に振り回されてばかり。
そんな中、時間も場所もある程度自由が利く「オンライン診療バイト」の存在を知り、実際に働いてみることにしました。
この記事では、実際に私が体験してわかったオンライン診療バイトの実情・メリット・デメリット、どんな人に向いているかなどをまとめてご紹介します。
目次
【体験談】実際働いてみて気がついたこと
オンライン診療の実情
私はとある眼科クリニックで週1日3時間のみオンライン診療バイトで勤務させてもらいました。
内容としては結膜炎やドライアイ等、比較的軽症な疾患が中心です。
オンライン診療自体の認知度がまだそこまで高くないためか、予約枠に比較的余裕があることも多いです。
そのおかげで、患者さん一人ひとりに時間をかけて丁寧に診療できるのは、想像以上に大きなメリットでした。
一方で、当然ながら対面診療と違って検査や直接の身体診察ができないため
- オンライン診療バイトで感じた実情
- 詳細な鑑別が難しい
- 検査が必要になる場合は他院を紹介
といった限界も感じています。
遠隔地でも診察できるという点でオンライン診療には大きな意義があります。
ただ、正直なところ、医師としてのやりがいや社会的貢献という面では、オンライン診療だけではどこか物足りなさを感じることもあります。
やはり、自分の手で直接診察や検査を行えることには、代えがたい充実感があります。
育児と両立しやすいか?
- 通勤がない
- 勤務時間の選択が柔軟な求人も多く、「朝の1時間だけ」「夜に3時間だけ」といった形で自分のペースに合わせて働ける
実際に私は、子供のお昼寝の時間帯など家庭の状況に合わせたスケジューリングが可能でした。
子供のお昼寝の時間のみに勤務を組んでおけば、万が一子供の体調不良時に仕事に支障が出にくいためおすすめです。
オンライン診療バイト メリット・デメリット
オンライン診療バイトのメリットは、なんといっても時間の融通が利きやすく、通勤が不要であること。
勤務時間を自分で調整できるため、育児や家庭の予定に合わせて柔軟に働くことができます。
また、在宅で完結するため体力的な負担が少なく、他の業務とのWワークもしやすいのも魅力です。
一方で、デメリットもあります。
対応できる疾患が限定されるため、他院を紹介せざる負えない場面もありますし、検査や直接診察ができないことによる診療上の限界も感じます。
また、オンライン特有の課題として、通信環境に左右されたり、画面越しのやりとりで細やかなコミュニケーションが難しかったりすることも。
診療内容が定型的になりやすいため、やりがいを感じにくく、単調に感じてしまうという声も少なくありません。
結論としては、常勤で毎日オンライン診療だけ行うのはきついなと思います。非常勤で週に数日勤務であれば、育児と両立しやすい良い選択肢に。
オンライン診療には、育児やライフスタイルに合わせやすい大きな利点がある一方で、従来の対面診療とは違った特性と制約があることを理解しておくことが大切です。
オンライン診療バイト 向いている人・向かない人
オンライン診療バイトは、通勤が不要で、子どもの急なお迎え要請にも対応しやすいため、子育て中の医師にとって柔軟性の高い働き方です。
一方で、対面診療に比べてできる医療行為が限られており、診療報酬も時給5000円-1万円と低め。
さらに、クラウド型カルテや独自の診療予約システムなど、医療機関ごとのITツールに対応する必要があるため、新しいシステムの操作に抵抗がない方に向いています。
オンライン診療バイトを探すには?
オンライン診療バイトを見つけるには、医師転職エージェントの活用が有効です。
自宅から勤務可能なものもあります。
ただし、中には「オンライン診療だが、勤務場所はクリニックに出勤」というスタイルもあるため、“完全在宅”かどうかは事前にしっかり確認しましょう。
時給や業務内容、使用するオンライン診療ツールなども求人によって異なるので、自分に合った働き方を見つけるためには複数のサイトを比較・登録するのがおすすめです。
たくさんの求人を掲載している医師転職ドットコムでオンライン診療求人を探してみましょう。
まとめ
オンライン診療は、育児中でも自分の専門性を活かしながら働ける、新しい時代の選択肢。
すべての医師に向いているわけではないですが、「今は家庭優先。でも医師としても何かできることを続けたい」という気持ちに応えてくれる働き方です。
まずは短時間から、無理のない範囲で始めてみるのがおすすめです。
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