
社会保険本当に分からない。
フリーランス医師になると、どうなるのかな?
手続きはどうすれば良いの?
こんな疑問をお持ちの方の多いでしょう。
非常勤やフリーランス医師は社会保障が薄くなることがデメリットの1つとも言われています。
この記事ではこんな方のために
- フリーランス医師が加入できる社会保険
- 社会保険の違い
- フリーランス医師に最適な社会保険
これを読めば、非常勤やフリーランス医師に転職した際に加入するべき社会保険が分かります。
フリーランス医師が加入できる社会保険


フリーランス医師が加入可能な社会保険は以下の3つになります。



そもそも社会保険って選べるの?
こんな疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
常勤医の場合、社会保険は健康保険への加入一択になりますが、フリーランス医は自分で選択し加入しなければなりません。
どの社会保険に加入するかで保障内容と保険料が異なります。
社会保険の違い
3種類の社会保険は保障内容・保険料が異なります。
保障内容は地域による差はありませんが、同じ社会保険でも保険料は地域や収入により変わります。
| 国民健康保険 | 医師国保 | 健康保険の任意継続 | |
| 加入要件 | 個人事業主、フリーランスなどの自営業者 | 医師会等に所属する医師とその家族及び従業員 | 勤務医を退職後、加入していた健康保険に継続して加入(最長2年間) |
| 医療費 | 3割負担 | 3割負担 | 3割負担 |
| 出産手当金 | |||
| 出産一時金 | 42万円 | 42万円 | 42万円 |
| 傷病手当金 | |||
| 埋葬費 | 5万円 | 20万円 | 5万円 |
| 申込先 | 市区町村の役所 | 各地域の医師健康保険組合 | 勤務医で加入していた 健康保険組合 |
| 保険料 (月々) | 6,4342円 (東京都新宿区・年収1000万円の場合) | 32,500円 (東京都の場合) | 1,3146円 (私学共済・ 標準報酬月額30万円の場合) |
比較して分かるのは、国民健康保険の保険料が超高い!しかも保証薄い!
非常勤やフリーランス医師にとって最もお得な健康保険は健康保険の任意継続と言えるでしょう。
一方で健康保険の任意継続の場合、通常の健康保険の加入者と異なり保証はありません。
- 傷病手当金なし
- 出産手当金なし
- 失業手当金なし



次の職場が見つかるまでの繋ぎのような役割だね。
健康保険といえども、保証が薄いことに注意!
健康保険の任意継続に加入するには条件があることに留意する必要があります。
健康保険の任意継続の条件
- 勤務医の時に加入していた健康保険に加入する
- 退職から20日以内に申し込み手続きを行うこと
- 加入期間は最大2年間
退職後20日以内に申し込みを忘れたり、国民健康保険や医師国保に加入後は健康保険の任意継続へは加入することはできません。
健康保険への任意加入が可能な2年を終えた後は国民健康保険または医師国保へ切り替えを忘れないようにしましょう。
フリーランス医師におすすめの社会保険


フリーランス医師にとって最もおすすめと言える社会保険は健康保険の任意継続になります。
しかし、最大で2年間しか継続できないため3年目からは医師国保または国民健康保健への切り替えが必要になります。



医師国保と国民健康保険はどっちが良いの?



医師国保がおすすめ!
医師国保は
(3万円くらい)
フリーランス医師が加入できない場合もある
国民健康保険は
医師国保と国民健康保険は、埋葬費が異なるだけで保障内容は大差ありません。
一方で、医師国保と国民健康保険で月々に収める保険料は大きく異なる場合があり、フリーランス医師の収入だと医師国保より国民健康保険の方が保険料は高くなります。
国民健康保険の場合、健康保険の時に扶養家族として扱われていた家族分の保険料も納めなければならず大幅な負担増になります。
医師国保の場合、国民健康保険と比較して扶養家族の保険料が超お得です。
医師国保に加入するには?



健康保険の任意継続が終わったら、医師国保に加入すれば良いのね



でもね、フリーランス医師で医師国保に加入できないこともあるんだ。
医師国保への加入方法は2つあります。
- 医師国保に加入する方法
- 都道府県の医師会に入会して医師国保に入る
- 都道府県の医師会に入っている職場に勤めて入る
医師国保への加入は、「原則として各都道府県の医師会に所属する医師とその家族や従業員」とされています。
個人が医師会に入会して医師国保に加入する場合は、医師会への入会金や年会費を個人で負担しなければなりません。
一方で勤め先の医療機関経由で非常勤医師も医師国保に加入できる場合もあるため、勤め先の事務に確認してみると良いでしょう。
まとめ
フリーランス医師が加入できる社会保険は
- 国民健康保険
- 医師国保
- 健康保険の任意継続
があり、フリーランス医師は自ら選択して加入手続きしなければならない。
保障内容や保険料が異なるが下記がおすすめになる。
- 勤務医退職後に2年間は健康保険の任意継続する
- 3年目以降は医師国保が加入可能か確認する
- 医師国保に加入できなかった場合は国民健康保険に加入する










